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正田晋一郎先生の最終講義・退職記念祝賀会に参加しました


3月8日(金)、大学時代の恩師である正田晋一郎先生の最終講義と退職記念祝賀会に参加しました。 「グリコシル化の研究」と題した正に“the 最終講義”!!!

懐かしの工学部化学・バイオ系の大講義室で開催されました。

椅子にクッションが付いていて、昔はお尻が痛かったのに、と思ったくらいで、自分が学んだ講義室が変わっていないことは、なんだか嬉しいです。(化学・バイオ系の学部の専門の講義はほぼ全てここで行われたと思う。)

「糖はどこから来たのか、糖は何者か、糖はどこへいくのか」 画家ゴーギャンの名画のタイトルをもじった最終講義題目を考えたが、ボツとしたことも話題とされ、正田先生の思考の深さに圧倒されます。

毎年、研究室の年度始めに話される「研究の進め方」に、「芸術や文学に触れることが必須」とおっしゃられていたことを思い出しました。 学部時代に受けた正田先生の高分子の講義を恥ずかしながらあまり覚えていないのだけど(寝ていたのだろうか?。そんな自分が今、高分子に関する研究をしていることに矛盾を感じつつ)、今日の最後の講義は絶対に忘れぬようにと、しっかり聴講させていただきました。 最後は「AND THEN THERE WERE NONE(そして誰もいなくなった)」 と書かれたスライド。

スライドの写真はアガサ クリスティさんで、その代表作のタイトルで締められているということをGoogleで検索して分かるという無知な私。

これがなにを意味しているのかは、まずは小説を読んで自分で考えなければならないのでしょう。 学問も技術も人から教えてもらうのではなく、「自ら学び、見て盗むもの」。職人の精神。これも先生の教え。今の時代、これを否定する考えがあるけれど、やっぱり大切なことと思う。 科学だけでなく芸術、文学、本当にあっという間の90分でした。 ずっと聴いていたい、終わらないで欲しいと思いました。

その後の祝賀会は、たくさんの卒業生と和やかムード。

鈴木啓介先生(東工大)の祝辞

「各“コロニー”を順番に廻りました」と正田先生談。

「研究者の勤務時間は1日24時間、1年365日である。ただし、拘束時間はこの限りではない。」も先生の教え。祝賀会中も研究のことを考えていると、数人のかたまりを“コロニー”と呼ぶようになるのだろうか。。。

正田先生、これまで本当にありがとうございました。

帰る日、 仙台駅横のアエル展望デッキから青葉山、その奥に蔵王がとても綺麗に見えました。


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